月が美しい
月見は十五夜だけではない
十六夜 十八夜 楽しみ方は様々だ
台風の影響だろう
それを取り囲む星の煌きもダイヤモンドのように夜空を彩っている
こんな日に縁側に座りお酒や会話を楽しんでいた日本人の情緒はなんとも豊かだ
鈴木家のルーツを探っていくと伊豆の中央部
田方平野の伊豆韮山に辿り着く
そこに今も蛭ヶ小島という場所がある
島と名のついていることを考えると
当時は狩野川がその一帯を流れていたものと考えられる
平安時代末期平家が隆盛の時代
韮山は豪族北条時政が支配していた
平家は時政に監視役を依頼し
流罪となっていた源頼朝をその地に隔離する
島流しにあっていた頼朝と
監視役の娘である政子は恋に堕ちる
あってはいけないことなのは双方とも重々承知していただろう
平家はさらなるクーデターを起こし後白河天皇を幽閉する
その子である似仁王は激怒し散らばりつつある源氏に決起を促す
北条時政も平家の振る舞いに対して話が違うではないか
と頼朝を自由の身にする
政子は頼朝の背中を推す
似仁王の名の下に京都を中心に起こっていることを東側の豪族に伝達し
現在の千葉安房までの関東圏をまとめ上げ拠点を鎌倉に建設する
その後に鎌倉幕府を実現化させたのはいうまでもない
北鎌倉の駅前に円覚寺という大きなお寺がある
鎌倉時代後期にできたお寺だが鈴木家のルーツはそこにあると聞いていた
そんなこともあり何かのきっかけがあれば鎌倉に行く
綺麗な街並みは歴史の重みを感じさせながらもモダンだ
さらに山と海が近いため多種多様な文化がブレンドしている
今日は鎌倉からほど近い由比ヶ浜に行った
午後3時を過ぎた頃から雲行きが怪しくなり始め
すぐにスコールのような雨に変わり突風のような風が吹き始めた
傘を持たずに散策していたため写真どころではない
着替えもない
由比ヶ浜の駐車場で雨宿りしながら海を見ていた
風が強くなるほど海岸線は活気に満ちてきた
大きな波を期待しているのだろう
地元だと思えるーファー達が集まってきたのだ
おいおい台風だぜ
と思いながらその光景を見てキュンとしちまった
スポーツとしてのサーフィンのルールも分からないし危険だ
でも活き活きとして海に入って行くさまは僕には新鮮でかっこよく見えた
何かの本で毛沢東が嵐の日には外に出たがる話を思いだした
日常を超えた環境に人間は飢えているのかな
ずぶ濡れだったため食事をすることもなく帰路についた
家に着いてまず目にはいったのは
強風で今にも倒れそうな向日葵アダムだ
これはまずい
急いでひも状のものを探したが見つからない
とりあえず台所にあった輪ゴム数本でひとまとめにし
花壇後方のネット型の塀に結びつけた
それでも写真がこんなにぶれてしまうほどの風だった
台風一過、みんなの心が晴々とした一日になりますように!
☆鈴木マサミ☆
Cabin Fever / The Wonder Stuff / Construction For The Modern Idiot