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2012年05月16日

音楽とクオリア、そして共同幻想

bobmarley.png
リハーサル後のホッとした時間に、
トレーニングでしか行きつく事ない領域が頭に浮かんだ。

そこは僕にとっては未知の領域。

一流のアスリートに顕著に表れる。
その言葉はシンプルでストレートだが、
理にかなっていて、物理的な条件などは当たり前のこととみなし、
時として科学的な比喩さえ用いられる。

イチロー選手の云う「意識」にはバットとボールのミリ単位の関係性、
500g体重が増えた時の体の重さ・・・
これは、トレーニングでも試合でも常に「意識」を持ち合わせた人でないと語れない。



僕のように「大冒険」「That's Entertainment」「HAPPY」etc.
を標榜としている人間には無縁かというとそうでもない。

随分と昔の話だが、
僕を含め、周りのミュージシャン達は「技術を捨て感性で創造しよう」という風潮があった。
しかし、最近になりそれは愚かな考えだということに気づいた。
「技術と感性」は一足の靴のようなものだ。
どちらも欠かせない、そのうえでアイデンティティは生まれるのだ。
音楽にはポピュラリティとアーティストリーが混在しているが、
自分はファッション的に捉える傾向が強すぎるのだ。
ムムッ・・・自堕落な自分を鏡で観たような気がする(笑)



以前読んだ、村上春樹氏のインタヴュー集で、
こんなやりとりがある。

ージャズはあなたの文体に何をもたらしたのでしょう?−
村上「ジャズからは三つの教訓を学んで、小説にも応用しています。
それはリズム、ハーモニー、そしてインプロヴィゼーションです。」

この発言に、イチロー選手の「意識」と似たような感覚を感じた。

脳科学的には「クオリア」は表現を選択できない、と言われている。
ここでいう「クオリア」とは「覚醒感覚」だ。
音楽を聴いて楽しくなったり、悲しくなったり、
タバスコを辛いと感じたりする生々しい感覚のことだ。


「意識」することで作品に反映させることができるのかな?
それにはトレーニングが、特に反復が必要だろうな?
なんてことを思った。


もしも、可能なら未知の領域に入って大冒険を続けたいものだ。
「That's Entertainment」の精神は忘れずにね!




帰宅して、ホッとした時に、
Bob Marley & The Wailers をずっと流していたんだ。

最初期のスカを演っている頃の曲にはダイヤモンドの原石のような心地よさがある。
そこから、当時は未知の領域であっただろうレゲエになっていく過程、
そしてボブがカリスマになるまで、根源は変わらずとも彼は自らの力で変革していった。

彼らが考えさせてくれたのかな?


☆鈴木正美☆


BGM Go Jimmy Go / Bob Marley & The Wailers / Bob Marley And The Wailers


posted by MASAMI at 04:58| colum | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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