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2011年09月24日

The Times They Are a-Changin'(時代は変わる)

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この写真の頃の彼こそお洒落番長だっただろう。

今より痩せていたせいもあるが、
着こなしはうまかった。

お金がなくても古着や小物をうまく使い、
何にでも興味を示した。

音楽もファッションの一部だった。

興味のあることは本気で取り組んでいた。
それもファッションの一部だった。

こどもの頃、少しだけかじったピアノは役にたった。
アルト・サックスをもって代々木公園で練習した。

名声欲もなく、虚勢をはる必要もなく、
権力が欲しいわけでもなく、
まして「スターになりたい。」なんて話を聞くと、
カッコワリ〜なんて思っていた。

周囲には、「自分の存在価値を世間に知らしめたい。」
という野心家は数多くいたし、
夜の街に繰り出せば、役者さん達の演劇論、
年配のミュージシャンの音楽論。

彼はそんな話があまり好きではなかった。
そうなる前にこの世界から、
そっと消えることを考えていた。

父や母の元に帰れば何不自由なく暮らしていけると甘えてもいた。

The ClashやThe Jamは、いやThe Whoの時代から、
ROCKは俺達の時代のもの、というような歌詞が歌われていた。

PUNKも過渡期になるとマルコム・マクラレンのような人に注目がいった。
「この人がいたからPISTLESがあったんだね。」
なんて会話もよく聞いた。

彼にはどうでもいいことだった。
ヴィヴィアン以外はね。
彼女はアーティストだ。
比較的若い時期から音楽の世界にいれば、
大人が後ろで糸を引いていることくらいわかるだろう?


彼は一度、音楽から離れた。
後悔もなかった。
音楽は人の命、こどもの命を救えないことを知ったからだ。
経済的な問題だけではない。

ありがたいことにオファーは何度もいただいた。
しかし、音楽関係者は誰一人としてお見舞いにさえ来なかった。
ギタリストのファミリーだけが、お墓参りに来てくれた。

彼自身は病気になっていた。
4年ちかく楽器に触れることさえできなかった。
最初は聴くことさえできなかったのが、
徐々に回復し、音楽が心の支えになっていた。
なぜか復帰を決意するにあたって不思議と不安はなかった。



久しぶりに立った新宿LOFTのステージは超満員で、
みんな、あたたかく迎えてくれた。

彼はその時「生きている」と実感した。
溢れだす?を隠すためにサングラスをした。

未だにサングラスをするのはその日の出来事があったからだ。

それ以来ファンを仲間だと思うようになった。
彼は人数に関係なくその姿勢を貫いて接している。


ボブ・ディランのデヴュー時の曲が物語っていることがある。

風に吹かれて〜時代は変わる〜転がる石のように・・・
これがすべてだろう。

若い時の彼からは信じられないが、
今もベースを持ってステージに立っている。

もう、ファッションの一部ではない。
音楽は彼の太い血管を流れ続けているんだ。

そして今も、これからも、
音楽という大きな海に帆を立てて新世界を目指す!


☆鈴木正美☆


BGM Lounge Act / Nirvana / Nevermind


posted by MASAMI at 05:04| colum | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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